家族の想い
こんにちは10月1日に「あなたの価値を高める新人介護職研修テキスト(仮)」を出す(予定)
業務改善ファシリテーターの小田昌敬です。
ご利用者の家族目線のエピソードをお届けしたいと思います。
わたしには祖母が3人います。
そのうち一人が
が療養型病院に入院していた時のお話です。
当時の私は、介護用品の販売担当の営業職でした。
営業の仕事の途中(おいっ!)
祖母の入院先の近くに来たので
お見舞いに・・・
フロアに到着
面会簿を書いたところで・・・
「小田さんのお孫さんですよね」
(厳密には甥の子なんで、孫ではないんだけど、面倒くさいし、ばあちゃんだと思ってるからいいや)
「はい」
「ナースコールのスイッチを切っていいですか?昨晩から大変なんです!」
ここから4つの立場で頭フル回転、
社会福祉士としての私
「それ、ケアとしてダメでしょ。つうか下手すりゃ虐待だよ。」
業者の私
「夜中じゅう、コールがなって大変だったんだろうなぁ。スタッフの方も大変だわ」
その病院の看護部長と勉強会仲間としての自分
「これ、家族に行っちゃダメなやつ。というか、◎◎看護部長に言ったら、この人クビになるかも」
家族の私
「迷惑をかけて申し訳ありません。でも個人的にはダメと言いたい、でもばあさんと同居している伯母さんが窓口だからなぁ。看護部長と知り合いでも、目の届かないところで直接的虐待につながるのもいやだなぁ」
と瞬時に考え出た言葉は
「私の立場では何とも言えません。伯母の○○に相談してください。」
だけでした。
そして、その日は看護部長室によることもなく、次の営業先へ向かいました。
なぜって?
看護部長が知れば、なんらかの厳しい指導があるでしょう
素直にその指導を受け入れてくれればいいのですが
もし、受け取ることが出来なければ・・・
逆恨み
何をされるかわからない。
それを防止する手立てを持っていない。
隔離された場所に「人質をとられているようなもの」
という家族の気持ちを実感した出来事でした。
こちらの看護部長さんの想いや苦悩は存じあげていたので
現場の方が勝手に言ったことだと思います。
このエピソード
現場で働く方へ、いろんなことを感じてもらえると嬉しいです。
あなたとチーム、ご使用者のWell Being(幸福)のために
小田昌敬でした。
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