リバウンドのない業務改善の流れ4
事件はなぜ夜勤で起こる?
こんにちは、ファシリテーターの小田昌敬です。
昨日に続き「仕事を支える三つの視点」の続きです。
速度優先の職場では、さらにリスクがあります。
新入職員へ速度優先の働きかけをしている現場では
「いいから、やれ」
「口を動かす暇があったら、手を動かせ」
と
「何のためにおこなうのか」を伝えない、教えない、傾向を強く感じます。
介護にはエビデンス(根拠)が必要だと言っておきながら
「何のためにしているのか」を考えない職員が増やしていることになるのです。
それは(上図のように)、
シロアリの餌食になった家のように、考え方の部分がスカスカになり
ある日突然(特に夜勤時に)現場が崩壊するのです。
決まったことが、決まった通りに流れるとは限らない
小さな「何か」に気づき、対応することが介護の仕事の醍醐味であり
存在価値(介護の専門性)だと思うのです。
スタッフが一人でいる時間の多い介護現場において
これは、とても怖い現象です。
逆説的ですが、「教える」とこは最高の「学び」となります。
(この辺は別の回で詳しく説明しますね。)
人の入れ替わりによる「仕事力」の低下は、新入職員の能力不足だけではなく
チームとしての「考え方」が弱くなっている、希薄になっていくの
だということをよく認識してください。
新人が、あなたの目から見て「常識がない」という行動が見えたなら、「考え方」の共有ができていない証拠です。
参考までに
昨今、「新入職員の質が落ちている」とよく耳にしますが、
・仕事に対する態度と
・年上へのコミュニケーション能力など
が低い状態で入職していると考えています。これは成長過程で経験する内容がこれまでと全く異なっていることが原因です。
上記のような経験が少ない分
・パソコンや携帯などを使い慣れている。
・新しい、技術や考え方が当たり前になっている
などの特徴があり、決して人としてのポテンシャル(潜在能力)
が劣っているわけではありません。
その現場で経験値とキャリアを持った人と新人
どちらのが歩み寄る方が早く
「環境」と「考え方」の強化は達成できるでしょうか?
では、また次回!
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